覚えておきたい、事故現場でのスマホ活用
ある日突然、降り掛かってしまうのが交通事故。ここでとても活躍してくれるのが「スマートフォン」です。
簡単に写真が撮影でき、ある程度長時間の録音にも耐える、まさに小さなパソコンとも言えるスマートフォン。今回は、不幸にも事故の被害者になってしまった時の活用法を説明します。
事故の当事者でなくても、通りがかった時も役立ちますので、ぜひ覚えておいて下さい。
自分のためにもスマホでの記録を覚えよう
事故の被害者になった場合は、まず加害者側の保険会社との交渉になります。
加害者側の保険会社は原則「あまり払いたくない」ので証拠がない場合は強気になってきますが、これらの証拠が揃っていると、保険会社も認めざるを得ません。
「証拠がないから払えない」といったことがなくなりますし、もし裁判になった場合でも同様です。
そう、自分で記録するのは、あなた自身のためなのです。
事故状況を撮影する
事故直後の現場の写真は非常に重要です。加害者がその場で隠蔽しようとすることも稀にありますので、ぜひ撮っておきたいものです。
- 事故現場の写真
警察が撮る証拠写真とは別に、ご自身で車両の破損状況など、事故現場の様々な写真を撮っておきましょう。よほどの大事故でなければ数枚でも大丈夫です。 - 怪我などの写真
怪我をされた場合はこれも事故の状況証拠となるので、怪我した部分も忘れずに撮ってください。できればあなたの顔も含めて自撮りするか、現場に居合わせた人に撮影してもらいましょう。
加害車両を撮影する
ナンバープレートや車両全体の写真も撮っておくと、もし加害者が逃げてしまった場合にもすぐに特定できます。
事故現場から加害者が逃走するケースはしばしばありますので、警察が到着する前に撮っておけば重要な証拠となります。
加害者を撮影する
もちろん「記録を残すのでこっちを向いて下さい」とは言えませんから、状況証拠写真を撮りながら、さりげなくその写真内に加害者自身が入るようにしておきます。
カメラ目線でなくても、顔が分かるように写っていれば大丈夫です。
加害者の免許証を撮影する
「間違ってしまうと困るので念のために」などと断りを入れて、免許証を撮影させてもらいます。免許証には番号の他本人の顔写真、住所などの正確な情報が記載されています。
ただし、これは個人情報となりますので、絶対に警察など以外には見せないようにして下さい。
加害者との会話を録音する
写真撮影と前後して必要なのは「加害者との会話の録音」です。
事故から時間が経過し、落ち着いてくると加害者は多くの場合で意見を翻してくることがありますが、事故直後は加害者は恐縮した気持ちで、誠実に回答してくれます。
ですのでこのタイミングでの会話の録音はとても貴重な証拠となります。
これらの記録は交渉に有利になります
スマホはとても便利な機器なのですが、意外とこういった重要な局面での利用は知られていませんので、みなさんこれを機会にぜひ覚えておいて頂ければと思います。
そして、みなさんが揃えて頂いた証拠を元に、被害者の方に最も有利に話を進めるのが私たち弁護士です。
法律事務所DUONは、茨城県を中心に多くの交通事故の事案に携わっています。初回相談料は無料とさせて頂いておりますので、ぜひお気軽にご連絡下さい。