外食で食中毒に! 賠償請求できる!?
先日、屋外イベントで生の鶏肉による食中毒が発生し、話題になっています。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
これから暑くなるとともに一層気をつけたい食中毒。外食であたってしまった場合はどう行動すべきでしょうか。また賠償の請求などは可能なのでしょうか。
痛みがひどいければすぐに病院へ!
レシート、領収書は捨ててはダメ
最終的に賠償請求できるかどうか以前に、まずレシートや領収書などの「そこで飲食をした証拠」は捨てずに残しておきましょう。食中毒になることを見越して・・・というのは、現実的ではありませんが、レシートを出さないお店であれば、領収書をもらって置けば安全です。
「レシート取っておくと邪魔で…」っていう方は特に男性に多いのですが、できれば数日は保管しておいてまとめて整理するなどの習慣をぜひつけてください。
レシートは重要な証拠書類なのです!
異変に気付いたらまずは病院へ
以下のような症状が普段とは違って激しく「何かおかしい!」と思ったら、真っ先に食中毒を疑いましょう。
- 腹痛、下痢
- 吐き気、嘔吐
辛いとは思いますがすぐに医療機関に行ってください。体内から原因菌が消えてしまった後では食中毒の診断を受けることが不可能になります。
食中毒の原因菌にはとても感染力の強いものもありますので、医療機関に到着したら必ず「食中毒の疑いがある」と申し出ましょう。
これは
- 食中毒と診断された場合に損害賠償を請求するため
- 医師等への感染がないように準備する場合がある
2016年4月に東京都で患者からウェルシュ菌が医師に感染したという事案もありましたが、二次感染のリスクは最小限にとどめなければなりません。
などのためです。食中毒と診断された場合は、医師にどこのお店で食事をして食中毒なったかを記載した診断書を発行してもらうようにしておきましょう。
食中毒と診断されたら保健所に連絡
まず保健所に連絡しよう
食中毒の診断を受けたら区市町村の保健所に連絡してください。連絡先が分からない場合は、医療機関に聞けば教えてくれます。
保健所に連絡したら色々と質問されますので、後は聞かれる内容に従って答えていけば大丈夫です。
保健所に連絡してから調査が始まり、終わるまでは時間がかかりますので、できるだけ迅速に行動しましょう。
保健所から認められたら正式に食中毒
保健所が調査し認めた場合はそこの店舗での飲食が食中毒になったということなので、以下を請求することができます。
- 食中毒で医療機関にかかった費用(交通費含む)
- お仕事に支障があった場合の休業補償
- 傷害慰謝料
等です。また重篤な症状で後遺障害が残ってしまった場合は慰謝料なども発生してくる可能性があります。
たかが食中毒とあなどらないで
多くは数日の腹痛や下痢で済みますが、ひどい場合は死亡につながることもある食中毒。特にこれからの季節は食べる側、そして特にお料理を提供する側がより一層慎重に食べ物を取り扱って頂きたいと思っています。
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