財産の棚卸しをしよう!
平均寿命が延び高齢化が進み、また一人暮らしやホームに入る高齢者が増える中で目立ってきた「被相続人以外が財産を掌握できていない」という問題。
相続する時のみならず、財産を棚卸しすることはとても大切なことです。
きちんと管理されていれば、安心感も違います。
相続問題は先送りにしないで
相続というと「死」を前提にした内容なので、みなさまがお元気なうちはあまり触れないことが多いと思います。また財産に直接関わるので、話を切り出しにくいといった理由もあり、どうしてものびのびになってしまいます。
しかし、そうして先送りにしているうちに、被相続人がどんどん高齢になり、認知症になったり、突然の病気で亡くなったりすることがあります。
そうなると、誰も財産の全容を掌握できていないといった問題が度々起こります。
また、相続人も、家族だけだったと思ったら、実は被相続人が認知していた子がいたなどということも、小説だけの話ではなく、弁護士であれば定期的に触れる問題です。
財産の内容を整理することのメリット
財産の棚卸しは、被相続人が亡くなり、いよいよ相続をするぞという段階になった時に行うことがほとんどです。ところが、被相続人以外があまり財産の管理を行って来なかった場合はとても大変な作業になることが多いのです。
これを生前に行ってしまうことで、そういった混乱や無駄な作業をできるだけ抑えることも、生前の棚卸しの大きなメリットです。
また高齢になるに従い、多くの場合で「老後資金」というものが必要になります。
例えば突然の病気でまとまった資金が必要になった場合や、施設への入居を検討される場合など、年齢が進むほどその必要性が増してきます。
お子様などと一緒に暮らしていたり財産を管理している方が別にいらっしゃる場合は良いのですが、ご夫婦、もしくはお一人で生活されている場合は、すでにご自身の財産の管理がしきれなくなっていることもあります。
財産の棚卸しをし、整理することで、今必要な費用を捻出し、また不要な口座は解約したり有価証券の整理をしたりと、それぞれの価値を見ながらその時に最適な状態に整えておくことができます。
成年後見制度の利用について
被相続人の判断能力がなくなっていて、銀行への照会等必要な手続もできない…という方々のために「成年後見制度」というものがあります。
成年後見人がいれば財産の管理はもちろんのこと、福祉サービスを利用するときの手続きや入院などのときの契約などの事務作業も行なうことが可能になります。
▼詳しくはこちらをご覧ください
成年後見制度の効果的な活用
財産管理でお困りの方は専門家に相談も
財産の管理をすべきことは分かったが、何に手をつけて良いかわからない、後見人制度は必要そうだけどもっと細かいことが知りたい、後見人制度はどのように利用すれば良いのか…?
なにしろ、こういう問題に直面するのは人生で何度もあることではありませんから、ご相談に来られた皆様は「全くわからない!」と口を揃えておっしゃいます。
また財産をめぐって家族の間でいさかいに発展することもありますので、「財産管理」というだけで戦々恐々としてしまう方も中にはいらっしゃいます。
できるだけ安全に、効率的に財産管理を行うには、一度専門家へ相談することをお勧めします。
茨城県の法律事務所DUONでは、財産管理をはじめとした後見問題に力を入れる弁護士が、ご本人の生活や利益を尊重しながら、問題解決へのお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。